概要

VBScriptに関することや、サンプルコードを列挙します。

VBScriptについて

VBScriptとは?

 VBScriptとは、Microsoftが作ったプログラミング言語の1つです。

 一般的に、プログラミング言語の中でも比較的簡易で書きやすく、可読性が高いものは「スクリプト言語」と言われます。

 VBScriptはスクリプト言語の1つとされています。

 VBScriptは、同じくMicrosoftが作ったプログラミング言語であるVisual Basicと似た言語です。
 このため、Visual BasicやExcelのVBAを扱ったことがある人だと理解しやすいです。
 また、メモ帳を使ってすぐに始められる手軽さも特徴と言えます。

VBScriptの作り方

 Windowsにてメモ帳を開き、コードを記述します。そして拡張子を「.vbs」で保存します。
 保存したファイルをダブルクリックすることで起動できます。

 このようにVBScriptは開発環境を特に準備する必要がなく、Windows標準のメモ帳(テキストエディター)でコードを書くことができます。
 一度「.vbs」で保存したファイルは右クリックにて「編集」を選択することで、再度コードをいじることもできます。

VBScriptサンプルコード一覧

メッセージボックスを表示する

MsgBox "こんにちは!世界"

 任意のテキストを表示します。

日付を表示する

msgbox now()

 今日の日付と時間を表示します。

msgbox Date()

 上記は日付のみを表示します。

msgbox Time()

 また、上記は時刻のみを表示します。

InputBoxを活用し四則演算をする

MB = InputBox("GBに変換します。何MBですか?")
GB = MB/1000
MsgBox GB

 InputBoxを使って計算をしています。
 上記は一例としてMB(メガバイト)をGB(ギガバイト)になおします。

掛け算をする

kake = InputBox("掛け算をします。1つ目の数字は?")

zan = InputBox("2つ目の数字は?")

An = kake*zan
MsgBox An

 同様の手法で掛け算を行っています。
 当然ながら、InputBoxを増やすことで計算を長くすることもできます。

条件分岐させる

x = InputBox("月曜日の次は何曜日ですか?","質問")

If x ="火曜日" Then
	WScript.Echo "正解です"
Else
	WScript.Echo "違います"
End If

 InputBoxおよびIFを使って入力した値から条件分岐してメッセージを返します。

フォルダを作成する

Option Explicit
Dim objFSO
Set objFSO = WScript.CreateObject("Scripting.FileSystemObject")

Dim strNewFolderName
strNewFolderName = "ここにフォルダ名"

If Not objFSO.FolderExists(strNewFolderName) Then
    objFSO.CreateFolder strNewFolderName
  
Else
    MsgBox "すでに同名のフォルダが存在します。"
End If

Set objFSO = Nothing

 カレントディレクトリにフォルダを作成します。
 上記の「ここにフォルダ名」の部分に任意の名前を入れることで、それがフォルダのタイトルになります。
 また、すでにフォルダが存在する場合はメッセージボックスにて通知されます。

テキストファイルを出力する

Set FSO = CreateObject("Scripting.FileSystemObject")

Set file = FSO.OpenTextFile(".\ここにファイル名.txt", 8, True)

file.Close
Set FSO = Nothing

 カレントディレクトリにテキストファイルを作成します。
 上記も「ここにファイル名」の箇所に任意の名前を入れることで、それがファイル名となります。

 また、ファイル内に文章をあらかじめ入力しておきたい場合は下記のようになります。


Set FSO = CreateObject("Scripting.FileSystemObject")

Set file = FSO.OpenTextFile(".\ここにファイル名.txt", 8, True)

file.WriteLine("ファイルの中の文章")

file.Close
Set FSO = Nothing

 このようにすることで、ファイル内に任意の文章を入力しておくことができます。
 ファイルが作成される場所は先程と同じでカレントディレクトリ、つまりVBSファイルがある場所と同じ場所になります。